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好きなものを書く。

薄い本を頒布しました

 

 今月の上旬ごろから薄い本を頒布し始めています。生まれて初めての薄い本です。

 ジャンルはモンハンRISEのおふだの行商人ことカゲロウさんと女ハンターのヘテロカップリング。
およそ90ページほどのpixivログ本+2編の書き下ろし本。本にして6万字ほど、話の巧拙はさておいて、個人的にはまあまあな文量を書くことができたのではないかと思っています。
 事前に部数アンケートをとっていたこともあり、およそ15部ほど、ほぼ想定通りの部数を購入いただきました。汚損対応を考慮のため、多めに部数を刷っていたこともあり、あと少し本が残っているといった現状です。

 初めて本を制作するにあたりいくつか所感(自分語り)を書き記したいと思ったので筆を取っている次第です。


 まず、お手に取ってくださった方、本当にありがとうございます。あなた方のおかげで私は本を作るができました。欲しい人…?みたいな構ってちゃんツイートに反応くれて、アンケートツイートにもリプライくれて。とても嬉しくそれが制作の原動力になりました。感謝します。

 こういった二次創作小説を書き始めたのは、丁度2年前、前職の休職中にあたります。龍が如く0の真島の兄さんに惚れてしまったのと、周りの小説を見ていて、私にも書けるかも…などという邪な考えが頭を過ったのが始まりです。私は生粋の夢女なので、夢小説から書き始めました。というか今もそれがメイン戦場です。
 夢小説書きらしく個人サイトを作ったりもして。HTMLくらいはささっとかけたのは幸いでした。

 書いてみると案外面白くて、頭の中で完結していた妄想を形にできるのは楽しく。別のジャンル(デモンエクスマキナとか)に飛び火しながら、休職期間中精神の調子が良い時は可能な限り、話を書き続けました。数にすると(だいたい2000字くらいの短い話ですが)多分2年で150は書いていると思います。

 何をやってもすぐ飽きて、やるといったことをまずはやらない。面倒くさがりを極めている私がここまで続けることができたのは、僥倖なことのように思います。周りの創作フォロワーに刺激を受けたり、感想を頂いたり。そういった環境的なことも含めて私は恵まれているな、と思うのです。

 それでも。本を制作するには障壁がありました。
 私は前職で障害を負ってから昔はできていた筈の「当たり前のこと」ができなくなってしまいました。例えば地図を読むとか。決まった通りに物事を進めるとか。あらゆる手続き関係。かつてはできていたはずなのに、脳の力が低下しているのか思うように思考ができないのです。
 当たり前の話ですが……本は話だけ書いていれば完成するものではありません。本の仕様を検討し、検討した結果に従いレイアウトを揃え、文章の推敲をし、発注、受取、ショップの開設、注文管理、発送……どれも小さなことですが、それぞれプロセスがあります。それに伴いコミュニケーションもいくつか発生します。
 前述の通り普通の人が普通にできることが私には難しい。だから、本の制作をすることは難しいと思っていたのですが。
 作りたく、なるんですよねぇ。本、物理本を置いときたくなってしまうんですよね。普段はKindleばっかりなのにねえ。
 妄想を形にする、これが一番の目的です。けれど、ある意味私の社会性を取り戻すための挑戦でもありました。もちろん1人ではできそうもないので、助っ人がいたわけですけれど。

 家族がその助っ人でした。彼は私の創作に程よい距離を保ちながらも見守ってくれていて。今回のことも相談したら協力してくれるとのことでした。ありがたい話です。彼は私よりはデザインセンスがあるので、本の組版の検討を手伝ってくれたり、あとは、梱包なんかも協力してくれました。(私は不器用を通り越した不器用で梱包とかそういうのが苦手なのです)

 無事に最終便も届いてそうで一安心。1人では成せなかったけれど、家族の手を借りながらもこの一連のプロセスをこなせたことは自分の自信になりました。多分他の人からすると本当大したことではないのだけれど。(それと同時にこれくらいも1人でできないなんてまだ社会復帰は難しいなあと思うのですが笑)

 いろんな人に感謝しています。ひょっとすると同人誌一冊で、と思うかもしれない。でも、皆のおかげだと、そう強く思うのです。Twitterでもありがとうって言わせてもらっているけどここでもまた言わせてください。ありがとう。

 ホイホイ本など作れたものではありませんが、また作りたいなと思ったりします。その時同じジャンルにいて、ご縁があればまたよろしくお願いしますね(宣伝)

 

 あ、いるかわからないけど、本欲しい方いましたらDMなりで連絡ください。まだ少し残ってます。(これは本当の宣伝)

 では。