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FE風花雪月無双 黄燎の章をクリアした(ネタバレあり)

掲題の通り。FE風花雪月無双をやりました。とりあえず金鹿ベレトス先生仲間ルートをクリアしたのでその所感を書きたいと思います。

ネタバレあるので許せる方向け

 

 

 

 

 

■ストーリーについて

結論から言うと自分からすると否でした。ただ、いいところもたくさんあるので

 

以下良いと思ったところ。

  • レスターの脆弱性の描き方がしっくりきた。
  • 賛否あるだろうクロードの性格も個人的には賛である。
  • 名前だけのキャラクタに顔と性格がついた。
  • シェズたん好き

前情報ですと一番賛否両論があるルートとのことで、「黄色ルートは地獄」だとか闇落ちだとかとTwitterの検索でサジェストされていましたが、やってみてなるほど、と思いました。あれはたしかに……。という

原作黄色ルートの「明るいクラスの雰囲気」を求めていると、クロードの国王になるとか、帝国と手を組み王国を攻めるというシリアス全開の展開にむむむとなる人もいるだろうなと思います。

ただ、あくまでも個人的な感覚ですと、もともと同盟はかなり脆弱な地域で、原作では奇跡的に(士官学校で過ごした時間や先生の存在もあり)あの状態で成立していたと思っています。クロードって猜疑心の塊な人間なので。故に、先生もいなく、士官学校で過ごした時間も僅かな彼が、少ない持ち駒で戦うにはああいう展開になるのも已む無し、という印象です。(国を生かすために「王国を攻める」ところまでは納得がいっている。詳細は後述)

円卓会議での合議制による欠点がしっかり描かれていたのは好感が持てます。本編がうまく行き過ぎていたので。あらゆることに板挟みになりながら、一手一手を打っていくところは盤上の鬼神といっても良いかと思いました。味方を犠牲にするところも含めてね。あくまでも自分の国が生き残るためになにをするか?という観点ですとあれ以上のことはないのだな、という。(救えたかもしれないのはそうだけれど、現実的にね)

エデちゃんに対するヒューくんもディミに対するドゥドゥーくんもいない黄色(クロード)は先生だけが頼りであったのだな、という……。もともとクロードに対して聖人君子だとは思っていないので、私は納得がいきました。その点では。

あとは、おそらく他ルートに進んでも良いな〜となるのでしょうが、原作では出てこなかった、金鹿の父親(兄)世代の人がビジュアルつきで出てきたのはファン的にはめっちゃいい〜〜ってなりました。ローレンツくんのおとーちゃんめっちゃキャラ立っててええやん……となった。てかローレンツくんがいいやつの拍車がかかってるじゃんLOVE……となる。強いしw

シェズの性格も良かったのも良い。原作の先生よりも傭兵然としている(のが伝わる)キャラで、思慮深さもありながらさっぱりとしていて、自分の立場を踏み越えることなくクロードやその他のキャラに(しかし親しげにはする)接している。シャミアさんとの支援会話とか傭兵目線で展開されているのがよかった。ベレトスはどちらかというと「先生」として支援会話発生してたよなあという。

 

じゃあなにが不満だったか。

前述の通り、ストーリーの方向性は納得のいくところでありましたが、全体的に切りっぱなしのストーリーなんとかしてくれよーって思った。

特に後半〜終盤のストーリーが特に……

  • 二回も(うち一回は)撤退するのが冗長(だってエピ二つも使うし……)
  • 王国を攻める「までは」よかった。
  • ベレトスとシェズのやりとりが中途半端
  • ソティスはどないなったん?
  • やみうごと結局決着ついてなくないっすか……。エピメニデス倒しただけじゃ解決しないでしょーよ。
  • シェズの力の(ラルヴァの)正体わかる?わからない。
  • ベレス襲撃後のシェズお咎めなしかい
  • 戦争終わってないじゃん……

といった形です。ざっと思いついたところで。

まず。16EPうちの2EPが撤退で、どちらも確かに大事な一面ではあります。が、無理やり繋ぎ合わせたというか唐突な撤退だったなというか。もっとスムーズに場面につなぐことができなかったのか、と思います。パルミラ襲来のところはまあわかった(わかるとは言っていない)けど、王国奪取の前に撤退はあかんでしょう。

そして、王国を攻めるところまでは理解しました。ただその後の展開が……ここまでのクロードは「国を生き残らせるためにはどうするか」を考えて行動しているように思えました。実際そのような発言もあったと思います。しかし……。教会だけを討つ、となった時に「あれれ??」と思いました。クロードの「野望」に徐々にすり替わっていない?と。彼は国王であり、だからこそ生き残るために帝国と手を組んだと思っていましたがミスリードだったか?もちろん、示唆されるような発言はありましたが。もやもやとしてしまいました。

ベレトスとシェズの関係。これもスムーズに場面つないで〜という話です。ストーリー冒頭の出来事があったから、ベレトスがシェズに恨みを持つわけですが、ベレトス仲間になってからはあっさりしすぎじゃない?と。中盤(EP7だっけ)のベレトスとシェズの斬りあいはどうなったん、と。ベレトス仲間にならないルートだと解消されるのでしょうか?シェズのさっぱりとした性格ゆえというのも理解できます。だからもっとそこの心境の変化が丁寧にかかれているとよいなと思いました。

で、これに関わることなのですが、ソティス、どうなったん……?あれだけ意味深な行動しておいて、全然でてこないじゃないですか?出てきて?めっちゃソティスとラルヴァやりあってたやん???どうしたん???他のルートでは謎が解決されるのでしょうか?????

やみうごと結局どうなったんでしょうね。タレス討った(厳密にはシェズがやったので討ちすらもしていない)だけではやみうご解決していなくないですか。原作黄色の章はやみうごにバッサリ切り込んでいく展開でしたし、あれだけ本作でもやりあっていたのだから、後半がこう駆け足すぎましてねえ。

駆け足過ぎた故に、終盤のシェズのやらかした行動がまったくお咎めなしなのが、むむむ……と。無理やりおさめた感ありますよね。仲間に斬りかかるなんてそれ相応の扱いを受けていいはずなのに、周りも本人もケロッとしている。ここも、これに至るまでにどうか描写があったらよかったなあ、と。

で、最後。結局なにも進んでないですか?教会は解体されそうですが、戦争終わってくれーいと。闇の中である……って救いないじゃん。ifでいいから戦争終わってくれ。頼む。お願いだから。

 

といった感じです。いいところもありましたが、特に最終盤の描写の甘さが気になってしまいました。他のルートやベレス仲間にしていないルートだともっと分かることがあるかもしれませんが。ひとまずこういった形です。

 

 

 

ここまで書いて長くなってしまったので、続きは今度書きます。システム面の話になりそうで、こちらは概ね賛です。